第6回口頭弁論を終えて

第6回口頭弁論後の原告の想いです

第6回口頭弁論では、関係者の証言記録など報告書の基になった資料が全て廃棄されていたことが明らかになり、破棄されたことに対して多くの方々が疑問を呈してくださっています。

また、このことはいくつかの新聞記事にもなりました。

 

今回の口頭弁論では、原告側の弁護士があらためて私たちの想いを代弁してくださいました。

私たちは、あの日どうしてたくさんの犠牲者が出てしまったのか、行政としてどういう対応をとった結果なのか、それを明確にしなければ自分たちの子供、孫・・・これからつながるだろう命を守れない。そう思い、法廷で明らかにしていく道を選びました。

そのことを原告側弁護士がもう一度被告側弁護士に伝え、聞いてくれました。

 

「真実を明らかにし今後の防災にいかしたいという、原告の思いに真摯に答えるきもちがありますか」と。

 

被告側の弁護士からは

「答える必要はない」との返答でした。 



裁判になる前の様々な活動、運動の中で、名取市が誠意をもって答えてくれていれば裁判にはなりませんでした。そう考えると、犠牲になった命を無駄にしたくない、これからの命を守りたい、そのために真実を明らかにしたいという気持ちに真摯に答える気があるかどうかに対して「答える必要はない」という返答は、最初から一貫している名取市側の本音なんでしょう。

そうはわかっていても、あらためて絶望しました。この考えのもと、現地再建をしようとしていることにもぞっとします。


たとえすべての真実が明るみになろうと、謝罪されようと、犠牲になった家族の命はかえってきません。でも、かえらない命だからこそ、無駄にしたくない。せめて新しい命を守ることに使いたい。


その思いで、これからも進んでいこうと思っています。