3.11による名取市の被災状況

平成23年3月11日、人口7万人の名取市が震度6強の大地震に見舞われた。地震の揺れは長く3分間も続いた。

この東日本大震災による名取市全体の人的被害は、死者884人、行方不明者39人、重軽傷者は208人であった。(平成26年1月31日現在)。

住宅の被害は、罹災証明申請件数で全壊が2801件、大規模半壊が219件、半壊が910件であった。(平成24年3月5日現在)。また火災も12件確認されている。

これらの被害のほとんどは地震発生から約1時間後に押し寄せた大津波によるものであった。

 東日本大震災による閖上地区の犠牲者は701名で、名取市全体の約8割を占めた。また災害前の地区人口と比較すると約14%の人が犠牲になったことになる。とりわけ閖上2丁目の被害は大きく、犠牲となった人は約24%にのぼり、住民の4人に1人が亡くなったことになる。

 

※東日本大震災第三者検証委員会報告書より抜粋